ご利用のスマートフォンが道路交通情報や天気、位置情報、ニュースなどの情報をどのように取得しているのか考えたことはありますか?端末自体にデータは保存されません。では、これらの情報は一体どこからやってくるのでしょうか?
簡単に言うと、Googleマップのリアルタイムの交通情報は二つのソフトウェアプログラムのやり取りにより取得しています。お使いの端末はマップサービスに接続されており、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して交通情報を呼び出しています。APIは一つのアプリ内の異なる部分を接続したり、複数のソフトウェアプログラム間のコミュニケーション手段の役割を担ったりします。それぞれがデータ交換、リソースの使用、双方のソフトウェア機能へのアクセスに関して独自のルールを定めています。APIは、社内インフラ等内部オペレーションと、各種取引、ユーザー認証、購買、情報、データ提供などの外部オペレーションの両方を円滑にします。
たくさんのAPIが大規模なコミュニケーションネットワークを形成しているものをAPIエコノミーと呼びます。
APIエコノミーにより企業は業務プロセスを合理化し、商品やサービスをより迅速に、即時に、そして、費用対効果よく提供することができます。今回は次のようなポイントをご紹介します。
上記でご説明したとおり、APIは複数アプリケーション間でデータを交換するための基礎的なコミュニケーション手段です。APIの主な機能は次のとおりです。
「つながり」がますます重要になっている現代。外部の団体やパートナーと協働することが新たなビジネス創出と改革促進の鍵となる、ということを多くの企業が意識し始めています。さらに、各社はレスポンシブなウェブサイト、専用のモバイルアプリなど、ユーザーに優しいインターフェースにより、顧客満足度向上を目指しており、その全てにAPIエコノミーが利用されています。
例えば、ウーバーはドライバーに行き先を指示するのにGoogleマップAPIを利用しています。オープンAPIを独自の業務プロセスに組み込むことにより、運送業界に改革をもたらしました。同社はGoogleマップのAPIを活用したことで、独自のマップシステムの構築を省略しています。
また、エクスペディアは提携先との連携を円滑にするために、自社で開発した予約機能の活用を許可しています。同社はトラフィック増加のために、多機能APIを作成しました。現在エクスペディアの収益の90%はそのAPIによるものです。APIによりトラフィックの流入は増加し、新たな収益源が生まれ、世界各国の企業との、「新たなつながり」が創出されます。
Paybookは銀行などの金融機関から取得したデータを分かりやすいシンプルなフォーマットに変換するAPIです。ユーザーは自分のソフトウェアを金融機関や政府機関、公共サービスのソフトウェアと同期し、一元化された金融プラットフォームを構築することができます。
金融業界では、先見の明のある銀行による、 fintechsとの提携が活発化。金融データを簿記や投資ソフトウェアと統合し、様々な口座情報に素早くアクセスできるAPIを開発しています。マッキンゼーはグローバルAPIエコシステム内でのセクターを跨いだ収益の再分配により、1兆ドル程度の経済的利益が見込まれるとしています。
TRIYOは従来の、そして新たな業務効率化ツールを統合するAPIです。TRIYOを活用することにより、事業運営に大きなメリットをもたらす、セキュリティが保護された専有的APIエコノミーを構築できます。
TRIYOの活用により、全員がどこにいても作業を共有することが可能。